<アングル宮城>亘理の馬術訓練施設 新天地に響く足音

2020年12月07日

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<励む>相馬市から通う木村奈々美さん(15)は「サンドイッチ・コア」とコンビを組む。「とても活発で手を焼くことも多いが、高校進学後も共に全国大会を目指したい」と練習に励む

 冬でも比較的温暖な気候で知られる宮城県亘理町。澄み切った青空の下、馬たちが軽快な足音を響き渡らせる。
 馬術のトレーニング施設「ベル・ステーブル」代表の鈴木嘉憲さん(39)は今年3月、町内陸部に新たな競技拠点を築いた。現在はオーナーから預かるなどした馬やポニー計33頭を飼育。国体優勝の実績を生かし、県内外から集う中高生らを指導している。
 鈴木さんは2011年3月、東日本大震災の津波で当時名取市下増田で経営していた乗馬クラブを失った。馬41頭のうち39頭が流され、スタッフ1人が行方不明に。再建するかどうか悩む日々もあったが「続けることが馬たちへの供養になる」と決意。11年8月に仙台市太白区秋保町で再スタートし、亘理町に移った。
 震災から間もなく10年。全国からの支援への感謝も胸に活動する。「世界で活躍する人と馬をここから出したい」。手綱を持つ手に力を込める。
(写真部・山本武志)

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