阿武急、待望の全線再開 台風19号被災から1年ぶり

2020年10月31日

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全線で運行を再開した阿武隈急行の列車。阿武隈川船下りの乗船客らも再開を祝った=31日午前10時45分ごろ、丸森町舘矢間

 宮城、福島両県を結ぶ第三セクター鉄道の阿武隈急行(伊達市)は31日、昨年10月の台風19号による被害で不通となった富野(同)-丸森(宮城県丸森町)間15.4キロの旅客運行を再開した。1年と半月を経て全線54.9キロの営業運転を再開し、両県をまたぐ往来が可能になった。
 再開一番列車は午前10時42分、丸森駅から富野駅方面へ出発。菅原久吉社長は「多くの支援をいただき全線再開を迎えられた。安全走行と沿線の活性化に取り組みたい」と話した。
 富野-丸森間は線路の敷石交換などの災害復旧工事が来年3月まで続き、当面は速度を落とし平日上下計6本、土日祝日計14本運行する。3月以降は通常の速度に戻し増便する見通し。被災前は1日計35本を運行していた。
 福島(福島市)-槻木(宮城県柴田町)間を結ぶ阿武急は台風19号で、線路やホームへの土砂流入、路盤流出など被害が50カ所に上った。丸森-槻木間17.4キロは昨年12月から朝夕のみ運行し、今年6月に昼時間帯も再開した。被害が集中した富野-丸森間は6月に旅客を乗せない回送運行で仮復旧し、安全確認などを進めていた。

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