<アングル東北>震災10年目、コロナ下の夏 復興への歩み連綿

2020年08月31日

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陸前高田市気仙町の伝統行事「けんか七夕」は中止されたが、地元有志たちはトラックとリヤカーに太鼓を積んで地域を回り、にぎやかなおはやしの音を響かせた。地区の災害公営住宅でも披露し、住民は「お祭り気分を味わえてうれしい」と喜んでいた=2020年8月7日

 誰も想像していなかった夏。新型コロナウイルスの感染拡大は東日本大震災から10年目の被災地にも大きな影響を与えた。
 「復興五輪」を理念に掲げた東京五輪・パラリンピックは来年夏に延期され、これまで準備してきた人たちは対応に追われた。ほとんどの夏祭りも中止になった。
 七十七銀行女川支店(宮城県女川町)で長男健太さん=当時(25)=が津波の犠牲になった田村孝行さん(59)、弘美さん(57)夫妻は、女川での語り部活動を自粛し、現在は宮城県松島町で農園整備に取り組む。いずれは、幅広い世代が自然を通して命の大切さを感じてもらえる場にしたいという。
 「コロナや津波で亡くなった人たちが次はもっと長生きして、幸せに生きられますように」。同県亘理町で流された灯籠にはこんな言葉もあった。復興とコロナ収束を願い歩む、夏の被災地を訪ねた。
(写真部・藤井かをり)

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