シエンタを軽症者搬送車に改造 トヨタ東日本が宮城県に貸し出し

2020年04月25日

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軽症者搬送用に改造した試作車を村井知事に紹介する白根会長(左)=2020年4月24日、宮城県庁

 新型コロナウイルスの対応に当たる医療現場を支援するため、トヨタ自動車が小型ミニバン「シエンタ」を軽症や無症状の患者搬送用の特別車両に改造し、宮城県に24日、試作車1台を貸与した。運転手が安心して感染者を運べるように隔壁などを設置し、病院や自治体に提供している。
 シエンタはトヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)が製造。改造では、運転席と後部座席の間にビニールシートの隔壁を設けた。エアコンの制御システムを改造し、常に後方を陰圧状態とし、感染者が乗る後方の空気が前方に循環しないようになっている。
 試作車はトヨタ東日本東富士総合センター(静岡県裾野市)での研究を基に、3列シート車のシエンタを改造。2列目を取り外して広い空間を確保し、消毒液で拭きやすいよう足元のマットも交換した。
 トヨタ東日本の白根武史会長が24日、宮城県庁で村井嘉浩知事に車両を引き渡した。白根会長は「必死に頑張っておられる医療従事者や運転手を感染から守りたい」と強調。今後使い勝手を聞き、要望に応じて東北の他県にも車両を提供する方針を示した。
 村井知事は「早速使わせていただく」と感謝した。県は保健所に配置する方向で、他に公用車のシエンタ2台も改造して活用できないか同社に依頼している。
 トヨタ自動車は24日までに、東京都内の病院や千葉県に特別車両6台を無償貸与した。いずれもトヨタ東日本の東富士工場(静岡県裾野市)で製造した「ジャパンタクシー」を改造した。期間は当面3カ月で、今後もニーズに応じて提供するという。
 トヨタは「感染拡大の抑制や医療現場の支援に向け、さまざまな側面から対策を検討して迅速に取り組む」と説明する。

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