<アングル福島>大熊で被災した父娘の1年 今後も古里見守る

2020年03月09日

5枚目/6枚中

【汚染】同町を流れる熊川周辺に積まれた汚染土の山=2020年1月26日

 「あの日とあまり変わっていない」。昨年夏、東日本大震災後初めて古里を訪れた木村舞雪(まゆ)さん(19)がつぶやいた。
 自宅があったのは、東京電力福島第1原発事故によって今も避難指示が続く福島県大熊町の熊川地区。原発から約3キロの海沿いにあり、津波で母親と妹汐凪( ゆうな)さん、祖父が犠牲になった。
 父親の紀夫さん(54)と共に長野県へ避難していた舞雪さんは昨年、東京都の専門学校へ進学。紀夫さんも古里に近いいわき市に住まいを移し、いまも汐凪さんを探し続けている。
 同町沿岸部には、除染作業に伴って出た廃棄物を保管する中間貯蔵施設が立地した。山積みのフレコンバックも増え続け、古里には今も津波と原発事故が濃い影を落とす。紀夫さんは不安を隠しながら話す。「この地がどうなっていくのか。ずっと見守っていきたい」
(写真部・川村公俊)

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