両陛下、即位後初めて東北入り 秋田で豊かな海づくり大会

2019年09月10日

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秋田を離れる前に訪ねた県庁の前で、市民に手を振る天皇、皇后両陛下=2019年9月8日午後0時25分ごろ、秋田県庁

 秋田市で8日開かれた第39回全国豊かな海づくり大会は、天皇、皇后両陛下が5月の即位後に初めて東北入りされた地方公務となった。大会には「秋田らしさ」がちりばめられ、令和の新時代にふさわしい演出が施された。台風15号の影響で秋田港の放流行事への両陛下の出席が取りやめになったことには、参加者から残念がる声が聞かれた。
 佐竹敬久秋田県知事は式典のあいさつで「新しい令和の時代の幕開けに、両陛下のご臨席を仰いで大会を開催できることは県民にとり誠に光栄だ」と喜びを表現した。
 午後の放流行事では、6隻の漁船などによるパレードや、マダイとトラフグの稚魚の放流は予定通り行われた。
 秋田らしさの演出の一つが放流する稚魚を入れる容器。アケビつるやクルミの樹皮を活用し、八郎潟町で工房を経営する斉藤真弓さん(60)が「豊かな海は豊かな森が育む」をコンセプトに工夫を凝らして仕上げた。
 斉藤さんは「令和初で即位後初、さらには県内初開催の海づくり大会に関われたことをうれしく思う」と述べた。
 両陛下の出席取りやめに、パレードに参加した潟上市の漁師伊藤貴洋さん(39)は「仕方ない」と残念そう。「県内では漁獲が落ち漁師も減少している。大会が秋田の漁業活性化につながればいい」と話した。
 招待者として稚魚を放流した県漁協船川支所の船木勝広さん(75)は「両陛下に前日の7日に秋田に来ていただいただけでもうれしい」、宮野和秀鹿角市議会議長(70)は「また来てほしい」と語った。

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