<甲子園>八戸光星、粘り及ばず

2019年08月19日

1枚目/24枚中

【明石商7-6八戸学院光星】8回裏八戸学院光星1死一、三塁、空振り三振に倒れた下山。捕手水上=2019年8月18日、甲子園(佐藤琢磨撮影)

 ▽準々決勝(第1試合)

明石商(兵庫)   330000010-7
八戸学院光星(青森)102021000-6

 【評】八戸学院光星は最後まで主導権を握れなかった。6-6の八回、山田の暴投で勝ち越しを許し、これが決勝点になった。打線は最大5点差を六回までに追い付く粘りを見せたが、七~九回の得点機で一打を欠いた。
 明石商は主戦中森が七回途中から3番手で登板。威力のある直球で反撃を許さなかった。

◎13残塁、試合巧者に屈す

 「うちが勝つなら、相手に残塁を多くしてもらうしかないですわ」。明石商・狭間監督の試合前の見立ては的中してしまった。八戸学院光星は最大5点差を追い付く粘りも及ばず、13残塁で敗れた。
 小技を駆使する明石商が柔なら、猛打を身上とする八戸学院光星は剛。対照的な2チームだ。
 ベンチの狭間監督はまるでラジコンを操るように、一球ごとに守備位置を変えさせる。これが厄介だった。1点を追う五回1死二、三塁、太山が追い込まれると、内野がぐっと前に出る。ボール一つ挟んで5球目、遊撃への強いゴロで、三走の生還を阻まれた。
 緻密な動きに打線の威力がそがれていただけに、もう一つ手堅さがあればと感じたのは6-6の八回の攻撃だ。先頭近藤が二塁打で出塁したが、4番原が三振。野選で一、三塁と好機を広げながら、下山も三振。2死後に重盗を狙ったが失敗した。
 「原に送らせるより(4~6番の)3人で一本と思った。采配ミス」と仲井監督。終盤の勝負どころ。マウンドは主戦中森。送らせる手はあっただろう。事実三回は無死一、二塁から原に送らせ2点を奪い、反撃の足掛かりをつくっていた。
 「7点目を取られなかったのが大きかった」(狭間監督)「勝ち越せなかったのが敗因」(仲井監督)。2監督がそう振り返る試合展開だっただけに。
(剣持雄治)

○…山田、スクイズ見抜くも落とし穴

 思わぬ落とし穴が待っていた。八戸学院光星の八回の守り、2死三塁のピンチで、3番手山田が三振を狙ったスライダーがワンバウンドして暴投となり、三走の生還を許した。これが決勝点となり、山田は「想像以上に低かった。悔いが残る」と唇をかんだ。
 その直前、1死二、三塁で重宮のスクイズを低めのスライダーで外して2死までこぎ着けていた。1、2球目はバントの構えだけで揺さぶられたが「感覚としてスクイズが来ると分かっていた」。落ち着いて対処できただけに、その後の投球に無念さが募る。
 今大会は4試合全て救援登板し、数々のピンチを切り抜けてきた。「今まで打ち勝ってくれた仲間に申し訳ない」と泣きじゃくった。

もう一押しできず

 八戸学院光星・仲井宗基監督の話 攻めているけどもう一押しができなかった。中森君クラスの投手を攻略しないと上には行けない。打力だけでなく、攻撃力を身に付けることが必要だ。明石商は守備力も高かった。

 八戸学院光星・武岡主将(巧打の1番打者も無安打に終わる)「あと1点が取れなかった。自分が打てずに申し訳なかった。自分たちの野球が甘かった」

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