<甲子園>仙台育英、17失点大敗

2019年08月19日

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【星稜17-1仙台育英】2回表星稜1死満塁、今井(右奥)に左越え満塁本塁打を浴び、打球の行方を追う仙台育英先発の伊藤=2019年8月18日、甲子園(佐藤琢磨撮影)

 ▽準々決勝(第3試合)

星稜(石川)  053000144-17
仙台育英(宮城)000100000-1

 【評】仙台育英が星稜の猛打に屈した。先発伊藤は二回1死満塁から東海林の右前適時打と今井の満塁本塁打で一挙5点を失うと、三回は2番手大栄が今井に2点二塁打を浴びるなど3点を献上。終盤も救援陣がリードを広げられた。打線は四回に小濃のソロ本塁打で1点を返すにとどまった。
 星稜は打線が22安打で17得点。先発荻原と寺沢の継投も決まり、主戦奥川を温存できた。

◎1年生バッテリー痛恨

 星稜打線はしたたかだった。仙台育英は三回までに8失点。序盤に勝負が決した。
 伊藤は甲子園初先発。「3~5回を全力で行く」。無欲で臨んだはずのマウンドだったが、早々とつかまった。
 変化球は簡単に見送られ、高めに浮いた直球をことごとく捉えられた。二回は1死から二塁打と2四球で満塁に。1番東海林に右前適時打で先制を許すと、なおも満塁から今井に内角高めに入った直球を左翼席に運ばれる。
 あっという間の5失点。捕手の木村は「低めを振ってもらえず、リードの選択肢がなくなってしまった」。代わった主戦大栄も星稜打線の勢いを止めることができなかった。
 須江監督は先手を取る展開を想定していたが、現実は全く逆の流れに。「伊藤の球は走っていたが、制球のわずかなずれを見逃してくれなかった」。相手打線に脱帽するしかなかった。
 伊藤と木村は1年生バッテリー。1年左腕の笹倉と共に系列校の秀光中教校時代から信頼関係を築いてきた。甲子園でも息の合ったところを見せ、8強進出に大きく貢献してきた。
 伊藤も木村も甲子園の土は持ち帰らなかった。「何事にも動じない精神力を身に付けてエースになりたい」と伊藤。木村は「もっと配球を研究して、信頼される扇の要になる」。大敗だからこそ、悔しさが大きかったからこそ、学ぶことも多いはずだ。
(大谷佳祐)

○…小濃、一矢報いる本塁打

 仙台育英の小濃が四回、チーム唯一の得点となるソロ本塁打を放った。3ボール1ストライクからスライダーを引きつけて強振。高いアーチを描いた打球は、逆風をものともせず右翼席に届いた。「変化球が苦手でずっと練習してきた。最後にホームランという結果が出て良かった」と話した。
 本塁打を打てる強い子にという願いから「塁」と名付けられた。今大会は2本打ち「両親に成長した姿を見せられたと思う」と誇らしげに語った。

崩れたとは思わず

 仙台育英・須江航監督の話 一回、犠打で簡単にアウトを与えて良かったのか振り返らないといけない。残念な負けだが、崩れたとは思っていない。相手が素晴らしかった。日本一までの距離感がつかめてきた。

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