<甲子園>花巻東、10失点大敗

2019年08月10日

4枚目/8枚中

【花巻東 4―10 鳴門】1回表鳴門2死満塁、藤中に先制の適時二塁打を放たれ、肩を落とす花巻東の先発中森(左)。右は生還する三走車谷(4)=2019年8月9日、甲子園

 ▽1回戦(第1試合)

鳴 門(徳島)301030021=10
花巻東(岩手)000020011=4

 【評】花巻東が10失点で大敗した。先発中森は立ち上がりから制球が定まらず、一回に安打と二つの四球などで満塁とされ、左越えに二塁打を浴びて3点を献上。2番手西舘も安定感がなく6失点。打線は好機で一打を欠き、大勢が決まった五回に2点を返すのがやっとだった。
 鳴門は先発西野が10安打を浴びながら完投した。

 ○…中村主将、意地の二塁打 「自分が打って相手に諦めていない姿を見せたかった」と花巻東の中村主将。7点を追う五回、右越え二塁打で2点を返した場面を振り返った。
 鳴門の左腕西野のスライダーに手を焼き、その前の2打席は凡退。「三振を恐れず思い切っていった」と言い、結果を出して仲間を鼓舞したが、流れは変えられなかった。
 チームは昨夏に続き初戦敗退。「甲子園の雰囲気にのみ込まれてしまった」と肩を落とした。

◎投手陣の四球誤算

 花巻東・佐々木洋監督の話 投手陣が四球をきっかけに崩れてしまったのが誤算だった。打線で流れを変えたかったが、左腕西野をつかまえ切れず、思うように得点を重ねられなかったのが痛かった。

◎制球の乱れ 修正できず

 花巻東の投手陣が崩壊した。地方大会の打率が2割8分9厘と、出場校中唯一3割を切る鳴門を相手に10失点。岩手大会は終盤の逆転劇を演じてきたとはいえ、五回まで7失点ではさすがに厳しい。
 「ロースコアになると思う」(佐々木監督)という読みはあっけなく外れた。一回。先発左腕中森が生命線のスライダーでストライクが取れない。安打と2四球などで2死満塁とされ、打席には6番藤中。当然直球を狙ってくる場面で、高めに甘く入れば餌食となってしまう。完璧に捉えられて左越えに運ばれ、走者を一掃された。
 立ち上がりからフォームが崩れていた。打者寄りにリリースしようとし、ボールへの指の掛かりが悪くなった。「どこが悪いかは分かっていたが、冷静になれなかった」。わずか2回でマウンドを降りた。
 2番手の主戦西舘も悪い流れを断てない。「普段は荒れない中森が四球を出すのをブルペンから見て、投げづらいなと思っていた」。弱気がよぎる。上半身の動きが遅れてバランスを崩し、制球を乱す。三回に1点を失うと、五回は2四球と自らの失策で満塁とされ、内角の直球を打たれた。
 試合後の表情を見ると、気持ちの整理はついていた様子。「負けたが、仲間と一緒に野球ができて良かった」と西舘。落ち着いた口調で語った。(佐藤夏樹)

最新写真特集

記事データベース

企画特集

先頭に戻る