金魚ねぶた130個 夜空を泳ぐ 青森・広田神社
2019年08月04日
金魚ねぶたを飾り付けた鳥居を見上げるカップル
青森市の広田神社で、赤色の金魚ねぶた130個を飾り付けた鳥居がライトアップされ、幻想的な世界を演出している。金魚ねぶたの魅力を広めようと神社が初めて企画した。空を泳いでいるように見える金魚の群れは「インスタ映え」も狙えそうだ。
鳥居は高さ、横ともに約7メートル。格子状の鉄骨に、金魚ねぶたを一つ一つひも状の留め具で取り付けた。和紙などでできた金魚ねぶたは雨で破れたり、インクが落ちたりしないよう防水加工されている。
神社によると、以前は祭りに合わせ、各民家が軒先に金魚ねぶたを飾っていた。しかし時代と共に、そうした光景が見られなくなってきたという。17代目の田川伊吹宮司は「金魚ねぶたを多くの人に知ってもらい、昔のような情緒ある町並みをつくりたい」と話す。
娘と訪れた青森市の主婦横内千恵子さん(56)は「風に揺られると金魚が空を泳いでいるようでとてもきれい。仙台にいる大学生の息子に写真を送りたい」と笑顔だった。
ライトアップは午後5~9時。青森ねぶた祭期間の7日まで毎日点灯する。