<レスリング全日本選抜>伊調、五輪へ土俵際 川井梨に完敗

2019年06月17日

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女子57キロ級決勝 川井梨(左)に敗れ、厳しい表情を見せる伊調=2019年6月16日、東京都世田谷区の駒沢体育館

 レスリングの世界選手権(9月・カザフスタン)代表選考会を兼ねた全日本選抜選手権最終日は16日、東京・駒沢体育館で行われ、女子57キロ級決勝で昨年の全日本選手権覇者で五輪5連覇を目指す伊調馨(ALSOK、八戸市出身)は2016年リオデジャネイロ五輪63キロ級金メダルの川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)に敗れた。代表争いはプレーオフ(7月6日・和光市総合体育館)に持ち込まれた。

◎「勇気足りず」主導権手放す

 スコア以上の完敗だった。女子57キロ級決勝は伊調が4-6で川井梨に敗れ、今大会で世界選手権代表をつかみ取れなかった。「勇気が足りなかった」。女王から珍しく弱気な言葉が漏れた。
 前半に勝負をかけるはずだったが、思うように足を前に運べない。「自分も前に出ようと思ったが(相手の)圧を感じた」。主導権を握られ、リードを許して折り返したのが最後まで響いた。
 昨年12月の全日本選手権を制した伊調に代表選考のアドバンテージがあり「今思えば、気持ちの余裕が(悪い方向に)出てしまったのかな」と振り返る。「攻める気持ちしかなかった」と言う川井梨をいなせるほど甘くはなかった。
 代表の座は7月6日のプレーオフで決まる。実力は互角だが、10年以上にもわたって世界の頂点に立ち続けた35歳の体は悲鳴を上げている。「十分な練習量があって初めて自信を持ってマットに上がれる。古傷とはうまく付き合うが、体づくりが一番難しい」と打ち明ける。
 5大会連続の五輪出場へ道が開けてから半年。一転して土俵際に追い込まれた。「落ち込んでいる暇はない。やるしかない」。残り3週間、闘争心をもう一度奮い立たせる。
(剣持雄治)

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