<スポーツクライミング>伊藤ふたば、僅差で初代女王逃す「もうちょっとで勝てそうだったのに」

2019年02月12日

1枚目/4枚中

女子決勝で野中に敗れた伊藤=2019年2月10日

 スポーツクライミングで高さ15メートルの壁を登る速さを競うスピードの第1回ジャパンカップが10日、東京都昭島市のモリパークアウトドアヴィレッジで行われ、女子の決勝で伊藤ふたば(TEAM au、岩手・盛岡中央高)は野中生萌(XFLAG)に敗れて初代女王を逃した。

 気温5度の悪条件で、女子の伊藤は自己ベスト9秒61に迫る9秒65を出した。「もうちょっとで勝てそうだったのに」。国内最速の8秒57の記録を持つ野中に0.27秒差で競り負けたが、表情は明るかった。
 同一コースでタイムを競うスピード。伊藤は俊敏さと高い技術が武器だが、パワーは野中に劣る。「筋力をどうつけるか」(水村・日本代表スピード担当コーチ)が課題だ。
 伊藤自身も改善点を見定めている。野中との決勝は、終盤にジャンプして遠いホールド(突起物)を取りに行く場面での減速が響いた。「最後は上半身の引きの力が大事。もっと練習したい」と前を向く。
 最大二つの東京五輪出場枠を野中、野口と争う。1月にあったボルダリング・ジャパンカップは野中が制し、野口が2位、伊藤が3位。今回の大会は野口と伊藤の順位が逆になった。
 決勝後、伊藤は優勝の野中をすぐにハグして祝福した。ライバルというよりも友達同士のような笑顔を見せる。3人の距離感について「ぴりぴりした空気はない」と話した伊藤だが、「今日は五輪選考会でないので」と付け足すのを忘れない。最大の目標はあくまでも、五輪出場権が懸かる8月の世界選手権(東京)だ。
(岩崎泰之)

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