<高校野球宮城>8強決まる 古川工は第1シード東北に零封勝利 4番佐々木成の満点スクイズで追加点

2018年07月25日

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【古川工2―0東北】6回表古川工1死三塁、佐々木大成が投前スクイズを決め、2―0とする=2018年7月24日、仙台市民球場

 高校野球宮城大会第10日は24日、仙台市民、石巻市民、名取市民の各球場で4回戦8試合があり、古川工、仙台育英、東北生活文化大高、古川学園などが勝ち進んで8強が決まった。
 古川工は好機を着実に生かして2-0で第1シードの東北を破った。仙台育英は角田に5-2で逆転勝ち。東北生活文化大高は3投手の好継投で仙台商を3-0で下した。古川学園は仙台城南に8-6で打ち勝った。
 25日は仙台市民、石巻市民の両球場で準々決勝4試合がある。

 ▽4回戦
古川工 2-0 東 北
東北生活文化大高 3-0 仙台商
柴 田  3-1 白石工
石 巻  4-3 泉館山
東北学院 6-5 古 川
仙台育英 5-2 角 田
仙台三  2-1 登 米
古川学園 8-6 仙台城南

【評】古川工が少ない好機を生かした。二回に斎藤の左前適時打で先制し、六回は4番佐々木成のスクイズで貴重な追加点を挙げた。主戦小松は緩急がさえ、要所を締めて8安打完封。東北打線はつながりを欠いた。

 ▽4回戦(仙台市民)
古川工010001000=2
東 北000000000=0

◎東北、最後まで歯車かみ合わず

 第1シードの東北は8安打を放ちながらも零封負け。古川工・小松の緩急に幻惑され続け、4回戦で姿を消した。
 打線を引っ張ってきた3番杉沢は「直球とチェンジアップの腕の振りが同じ。強振できなかった」と悔やむ。八回は1死一、二塁の好機で打席が回ってきたが、詰まらされて一ゴロに。4番奥田も中飛に打ち取られ反撃ムードがしぼんだ。
 我妻監督は「今大会はとにかく点が取れずに苦しかった」と消沈する。この日は先発葛岡が7回3安打2失点と踏ん張っただけに、打線の援護が欲しかった。最後まで歯車がかみ合わないまま、東北の夏が終わってしまった。

◎4番佐々木成満点スクイズ

 大きな男がまさかの小技で優勝候補を屈服させた。
 古川工が1点リードで迎えた六回1死三塁。打席には4番佐々木成。東北の先発葛岡は3球目、スクイズ警戒で大きく外してきたが、185センチの巨体で食らい付く。三走が生還し、待望の追加点が入った。
 当初のサインは強打。「気持ちでいけ」。間橋監督は伝令まで送ったものの、「2球目まで見て、やっぱり(投球に)合ってないなと…」。確かに直前の打席も3球三振。サインを切り替えた。
 佐々木成は驚いた。「バントはあまり得意じゃないけど、思い切っていくしかない」。体勢を崩しながらも打球の勢いを殺した百点満点のスクイズだった。
 苦労人だ。1年から主砲候補だったが、秋に右膝脱臼、全治1カ月の大けが。痛みが引かず、2年になる直前に手術した。1年余りを棒に振った影響もあり、今大会は背番号20を付けて試合に臨む。
 けがで野球ができない時期は、率先して裏方作業を引き受けた。「そんな姿をみんな見ているから、佐々木が出場するだけでチームに落ち着きが出る」(間橋監督)。大きな背中でチームを引っ張ってきた。
 試合後のユニホームは奮闘を物語るように真っ黒。「東北みたいな強豪校を破ろうと今まで頑張ってきた。本当に良かった」。95キロの体を、うれしそうに揺らした。(安住健郎)

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