<高校野球宮城>角田の主戦太田悠、シンカー磨き宿敵下す

2018年07月22日

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仙台南-角田 3失点で完投した角田の太田悠=2018年7月21日、仙台市民

 九回2死一、二塁。長打を浴びれば逆転という場面。角田の主戦右腕太田悠は一番自信がある球をフィニッシュに選んだ。
 鋭く曲がり落ちるシンカー。左打者への決め球として、冬を通し磨いてきた。2ボール1ストライクから、ファウル三つで粘られた7球目。左打席の寺岡のバットが空を切った。
 3点リードで迎えたこの回、2死二、三塁から横山の2点打で1点差に。続く文屋を内野安打で塁に出す。悪い流れを断ち切れない。一瞬敗退も頭をよぎった。
 弱気になりかけた右腕をバックが励ました。「2人かえされても裏の攻撃があるよ」。マウンドに集まった内野陣の言葉で、気持ちを切り替えられた。
 角田と仙台南は同じ南部地区の公立校。昨秋の地区大会から数えて実に4度目の対戦だった。
 これまでは角田の1勝2敗。「絶対に負けたくない相手」と太田悠。宿敵との戦いに、124球の完投劇でピリオドを打つと、マウンドで涙が頬を伝った。
 「最後の大会で戦うことができて良かった」。試合後は仙台南の主戦永倉と握手を交わした。競い合い、高め合ってきた仙台南の思いも背負って次の戦いに挑む。(今愛理香)

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