<楽天>則本落胆 完封目前 9回に逆転許す

2018年06月17日

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9回阪神1死一、三塁、高山に勝ち越しの左前適時打を打たれた後、東北楽天先発の則本(左から3人目)の周りに集まるナイン(高橋諒撮影)

 東北楽天のエース則本といえども1-0での完封を演じることは簡単ではなかった。虎の子の1点を先制してもらった直後の九回、逆転を許した。
 高山に勝ち越し打を浴びた直後、則本は悔しさよりも落胆が色濃く見えた。1週間前、気温30度超の広島で同じ1点リードを守れなかった時、悔し涙を流したかに見えたのに比べ、この「体温」の低さは本拠地の季節外れの寒さからではなく、失速が止まらないチームへの諦めにも感じられた。
 八回まで11個の三振を奪う力投で無失点。4度先頭の出塁を許しながらも、粘った結果だった。確かに九回の失点も先頭の伊藤に四球を与え、自ら陥ったピンチではあった。だが打線が拙攻を続け1失点も許されない中で、最後まで綱渡りを強いられた状況だった。
 本来なら九回は守護神の出番だろうが、松井を不調で欠き、ハーマンを暫定ストッパーとしている中、ベンチも八回で120球を投げたエースを最終回のマウンドに送り出すしかなかった。梨田監督は「則本を引っ張り過ぎた。とはいえ九回も投げてほしい気持ちはあった」と苦渋の決断だったことを明かす。
 「負けは自分のせいだ」。則本は試合後に一言だけ残してベンチを後にした。梨田監督が辞任し、平石ヘッドコーチが監督代行として立て直しに当たる中で、則本の闘志に再び火が付くことを期待したい。(金野正之)

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