<福島第1>2号機壁面開口部の設置工事、壁取り壊し28日にも着手

2018年05月23日

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2号機の原子炉建屋外壁に設置された前室内。開口部を作業するために足場が組まれている=2018年5月22日、東京電力福島第1原発

 東京電力福島第1原発の廃炉作業の一環で、2号機原子炉建屋の壁面に開口部を設ける工事現場を22日、取材した。壁面に密接して設置された鋼鉄製の「前室(ぜんしつ)」内の空間放射線量は1時間当たり約150マイクロシーベルトと比較的高く、作業は効率性が求められる。
 前室は建屋5階部分に外付けされている。幅23メートル、奥行き17メートル、高さ10メートル。穴を開ける際の放射性物質飛散を防ぐ覆いとなる。
 空間線量が100~120マイクロシーベルトの地上からエレベーターなどで、半面マスクと防護服姿で前室へ。室温は外気温20度程度より3、4度高い。額に汗がにじむ。
 むき出しの建屋外壁には足場が組まれ、縦7メートル、横5メートルの範囲を35分割するように、長方形の切り込みを入れる作業が続く。金属製の「取っ手」を付ける穴もあり、取っ手を重機で引いて壁を解体するという。
 壁の向こうは使用済み燃料プール上部に続く作業床。設ける開口部は調査ロボットの進入口になり、その後の建屋上部解体、燃料取り出しにつながる。
 前室内の取材時間は約15分。線量計の警報は2回鳴った。被ばく線量は40マイクロシーベルト。約1時間半の第1原発構内の取材全体ではエックス線撮影を受けるのと同じ70マイクロシーベルトだった。
 東電は28日にも外壁の取り壊しに着手する。担当者は「取り壊しが始まると空間線量はさらに高くなり、全面マスクと防水の防護服が必要になる」と話した。
(福島総局・関川洋平、写真部・川村公俊)

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