<アングル福島>浪江居酒屋再開1年 古里和む親子の味

2018年05月14日

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【格別】「やっぱり地元で飲むのは格別の気分」。仕事で久々に浪江町を訪れた地元出身者を囲んだテーブル。刺身に煮物、揚げ物の魚はほとんどが福島県産。古里の思い出もさかなに、話が尽きない=2018年4月27日、福島県浪江町

 ひっそり閑とした夜の街並みに、にぎやかな笑い声を響かせる飲み屋さんがある。福島県浪江町の「食事処いふ」は地元でも貴重な居酒屋兼民宿。
 浪江に開店したのは2003年だが、東京電力福島第1原発事故で全町民が避難し、長期休業に追いやられた。ようやく再開したのは、町の一部で避難が解除された昨年5月末。
 「再び古里で店を開きたい」。経営する新妻泰さん(59)は、6年も避難生活を送りながら待ち続けた。
 それからもうすぐ1年。避難を終えて戻った町民はもちろん、浪江に働きに来た人たちが憩う場に。新鮮な地元の魚や酒をそろえ、にぎわっている。
 長男の泰朋さん(31)も店で働き、気さくに客と触れ合う。食べて飲んで帰るのがおっくうになれば、そのまま泊まるもよし。町民のほとんどは今も避難したままだが、「浪江の復興の役に立ちたい」と親子で店をもり立てている。(写真部・川村公俊)

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