<アイくるガールズ>いわき発ご当地アイドル結成5年 リーダー・りおっちスマイル全開

2018年03月13日

6枚目/6枚中

ステージに立つ(左から)さーや、しーたん、りおっち、かなるん、しおりん=2018年2月25日午後4時半ごろ、福島県矢吹町

 福島県いわき市のご当地アイドル「アイくるガールズ」が結成5年を迎える。東日本大震災を機にアイドルとなった「りおっち」ことリーダーの須藤理央さん(26)は「全力で頑張る姿を見せ続ける」と、笑顔全開でステージに立つ。

 立ち位置が目まぐるしく変わる。キレキレのダンスに、きらめく汗。熱唱するのはいわきにちなんだ曲だ。「いわきから全国へ、飛びっ切りの笑顔を届けます!」。りおっちは最後に決まって大きく叫ぶ。

<心が折れかけた> 
 沿岸部育ち。母が率いる同市小名浜のフラダンスチームで小学5年から踊り、高校1年から講師も務める。高校卒業後、タレントを志して上京した。
 芸能事務所に所属しながら通った専門学校1年の終わりに、震災と東京電力福島第1原発事故が発生。近所の知人やフラ教え子の親類が津波の犠牲になった。
 フラチームで翌4月から、いわき特産のトマトなど福島県産品の安全性をPRするため全国を回った。「持ってくるな」と心ない言葉を浴びた。
 心が折れかけたが、熊本県内で、震災直後にいわきでボランティアをした人に優しく迎えられたことが転機となった。「後ろばかり向いていられない」
 その後、知ったのがアイドルグループ創設の計画。目指すタレントとは少し違うが「もっと、いわきの力になりたい」と決断した。

<コンテストでV> 
 結成メンバー13人のうち12人は年下の10代。リーダーとなったが、波風を立てるのを恐れ、まとめられなかった。市内の仮設住宅で歌っても、活動に対する気持ちはまちまちだった。
 コンテストでの落選続きが意識を変えた。「自分は嫌われてもいい」。ステージで懸命な姿を示し、あいさつや感謝の言葉を忘れるメンバーに厳しく接し始めると、心が近づきだした。
 踊りや歌も含めて徐々に力が付き、2016年末の全国コンテスト「UMUアワード」(東京)で日本一に。3度目の出場だった。
 17年はAKBグループも出演する国内最大の「東京アイドルフェスティバル」に初出場。ファンは東北や関東など全国に広がった。
 最近は東京で舞台にも出演する。フラ、アイドルとの「3刀流」だ。
 「できることは全て挑戦して人を元気にしたい。震災があったから強くなれたと次の世代に伝えたい」。笑顔に決意をのぞかせた。(福島総局・高橋一樹)

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