<コバルトーレ女川>「歴史つくった」浜松でJFL初陣 サポーター結集、町民の思い選手に

2018年03月12日

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選手に声援を送る女川サポーター=2018年3月11日、浜松市北区都田町の都田サッカー場

 サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)に昇格したコバルトーレ女川は11日、浜松市で開幕戦に臨み、リーグ2連覇中のホンダFCに1-2で敗れた。東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県女川町に本拠地を置く。Jリーグ入りへの第一歩を、震災7年目の節目に刻んだ。

 女川は昨季の全国地域チャンピオンズリーグで優勝を飾って昇格した。初陣を後押ししようと、各地から約50人のサポーターが集まった。コールリーダーを務めた地元女川町の水産加工会社「高政」の役員高橋正樹さん(43)は「来場できない町民の思いも背負って来た。選手が一歩でも前に進めるよう力を送りたい」と気持ちを奮い立たせた。

 両チームの選手らが黙とうをささげて始まった試合は、序盤から地力に勝る相手に押し込まれた。それでも、2点を追う後半8分にMF黒田涼太選手(27)が直接FKを決めて点差を詰めるとスタンドは大喜び。「勝って女川に帰るぞ」。高まる声援を背に最後まで粘り強く戦った。
 試合後は強豪相手に一歩も引かない姿勢に大きな拍手が送られた。高橋さんは「女川にとって11日は悲しい日だが、JFLデビューの歴史をつくった記念日にもなった」とたたえた。
 選手は地元で復興関連事業などに携わりながらサッカーに打ち込む。元J1仙台の選手で今季から指揮を執る村田達哉監督(45)は「ひたむきな姿勢を感じてくれたら、被災地でサッカーをする存在意義がある」と強調。黒田選手も「自分たちのプレーで被災者が前向きになってくれたらうれしい」と話した。

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