<平昌五輪>男子モーグル遠藤 無念転倒 決勝2回目

2018年02月13日

8枚目/9枚中

フリースタイルスキー/男子モーグル決勝の2回目で転倒する遠藤尚=2018年2月12日、フェニックス・スノーパーク(川村公俊撮影)

 12日の決勝で、原大智(日大)が銅メダルを獲得した。20人による1回目を3位、12人で争った2回目をトップで通過し、メダルを懸けて6人で争う3回目に82.19点で3位となった。
 遠藤尚(宮城・忍建設)は10位、堀島行真(中京大)は11位。ともに2回目で転倒して敗退した。西伸幸(マンマーノフーズ)は1回目で46.04点の19位にとどまり、2回目に進めなかった。

 最後の五輪はまさかの転倒で幕を閉じた。男子モーグルの遠藤の決勝2回目。こぶにはじかれ、体が宙を舞った。「すごく悔しいが、やれることは全部やってきた」。8年越しのメダルの夢はかなわぬまま、表舞台を去った。
 決勝1回目を首位通過。勢いに乗り、「もう一段階攻めようと思った」。第1エアの完成度は上々。しかし、課題のターンで板を取られた。予選を1回で通過できなかったことを挙げ、「今から思えば、少しずつ歯車が狂っていたのかもしれない」とつぶやいた。
 満身創痍(そうい)だった。決勝前にあった予選2回目の後、観客席の裏で日本チームのスタッフに支えられながら、ゆっくり右肩を回す。苦痛で顔がゆがんだ。決勝は最後の力を絞り出していた。
 「思うようにいかないことも多かった。でも、滑りに影響はない」。最後まで言い訳はしなかった。
 初出場のバンクーバー大会で7位となり、日本モーグル界をけん引してきた。3大会に出場し、もう27歳。今季で引退と決めている。
 「ぎりぎりまで体を酷使してきた。今は自分に次の可能性を感じない。(五輪は)素晴らしい場所だった」
 コースを見上げる。目には涙が浮かんでいた。(平昌=佐藤夏樹)

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