「水曜日郵便局」手紙の交換どうでしょう 被災地の東松島・宮戸島に開局

2017年12月07日

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水曜日郵便局宛ての手紙を披露する遠山さん=2017年12月6日、東松島市

 東日本大震災で被災した宮城県東松島市宮戸島に6日、「水曜日郵便局」が開局した。自分の水曜日の出来事や物語を手紙につづり、水曜日郵便局宛てに送ると、代わりに誰かの水曜日にまつわる手紙が届く。関係者は「手紙のやりとりを通じて、心のつながりを実感してほしい」と願う。
 水曜日郵便局プロジェクトは、東京都在住の映画監督遠山昇司さんらでつくる「水曜日観測所」の主催。石巻、鳴瀬両郵便局などが協力する。設置は1年間の予定。
 旧鮫ケ浦漁港にある漁業用の小屋を利活用し、白色の「灯台ポスト」を設けた。地元の郵便配達員が、水曜日郵便局宛ての手紙を灯台ポストに投函(とうかん)。水曜日郵便局のスタッフが随時、無作為に交換して別の送り主へ転送する。
 地元出身者ら男女計9人が「灯台守」を務め、灯台ポストの見守りや地域の魅力発信に力を入れる。
 水曜日郵便局長の遠山さんは「水曜日は週の真ん中に当たり、前後の日を接続する。水曜日の物語をつなぎ、奇跡や神秘的な体験を生み出したい。子どもから高齢者まで幅広く参加してほしい」と期待する。
 記念イベントが現地であり、渥美巌市長や住民ら約60人が参加。配達員が約30通を灯台ポストに入れた。日本郵便の中江紳悟東北支社長は「一通一通を丁寧に届けたい。人と人との気持ちがつながり、絆が強まってほしい」と話す。
 宮戸島には縄文時代の貝塚や「新宮戸八景」と呼ばれる景勝地などの地域資源が点在する。宮戸コミュニティ推進協議会の桜井邦夫会長は「震災で住民が落ち込んでいたが、水曜日郵便局の開局によって希望が湧いてきた。全国、全世界の方々に宮戸の良さを知ってほしい」と望む。
 宛先は〒981-0394東松島市宮戸字観音山5番地その先 鮫ケ浦水曜日郵便局。連絡先は水曜日郵便局事務局03(5579)2724。

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