<ボクシング>藤岡5階級制覇 日本最多更新 WBO女子Lフライ級王座決定戦

2017年12月02日

1枚目/7枚中

藤岡(竹原慎二&畑山隆則)―バジェ(コスタリカ) 10回、バジェ(右)を攻める藤岡=2017年12月2日、後楽園ホール(伊深剛撮影)

 世界ボクシング機構(WBO)女子ライトフライ級王座決定戦10回戦が1日、東京・後楽園ホールで行われ、42歳の藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則、大崎市出身)がヨカスタ・バジェ(コスタリカ)に3-0で判定勝ちし、男女を通じて日本選手初の世界5階級制覇に成功した。3月に達成した日本最多の世界4階級制覇を更新した。
 戦績は19戦17勝(7KO)2敗。世界ボクシング評議会(WBC)ミニフライ級、世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級、WBOバンタム級の王座に就き、3月にWBAフライ級王座を獲得していた。

◎経験生かし判定勝ち

 有効打を何度浴びせても相手は倒れない。「どうしても負けたくない気持ちが伝わった」。コスタリカから来た無敗の刺客は難敵だったが、効果的なパンチを辛抱強く打ち込んで判定に持ち込まれた一戦をものにした。
 距離を取る相手に序盤はてこずった。「でもパターンが読めた。引き出しなら自分の方が持っている」。42歳の経験がものをいう。左フックを効かせながら主導権を握り、技、力、速さ、いずれも17歳差をはね返す戦いぶりだった。
 偉業の陰に地道な活動がある。ファイトマネーは試合のチケット。自分で売らなければ実入りはない。リングを離れれば一営業ウーマンだ。「下手な試合をしたら二度と来てもらえない」。だから試合は結果と内容の両方を求めてきた。今回は400枚余りを売った。
 普及にも力を入れてきた。男子の陰に隠れがちな女子選手を集めて女子会を開催したり、一般向けの教室を開いたり。「実力がないと口では言えない。だから変な負け方もできない」。第一人者としてリングの内外で引っ張ってきた。
 今後は競技が盛んな米国での活動を計画している。「誰もやったことのないことをしたい」。激闘を終えたのに、少女のような笑顔を見せた。(剣持雄治)

<モチベーションが高い/竹原慎二&畑山隆則ジム・竹原慎二会長の話>
 ラウンドを重ねるごとに良くなった。42歳でスタミナもすごい。何より本人のモチベーションが高い。5階級制覇でかなり認められるようになったと思う。

最新写真特集

記事データベース

企画特集

先頭に戻る