<世界防災フォーラム>海外参加者が被災地スタディーツアー

2017年11月28日

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仙台市内で最初に完成した津波避難タワーを見学するツアー参加者=2017年11月27日、仙台市宮城野区中野5丁目

 仙台市で開催中の世界防災フォーラムに伴い、市は27日、海外からの参加者を対象に東日本大震災の被災地を巡るスタディーツアーを実施した。被災地を見て復興の状況を確かめてもらおうと、26~28日に市内外で全5コースを設定し被災地の今を世界に伝える。

 ツアー2日目となった27日は、インドネシア、カナダ、イランなど12の国と地域の研究者や行政担当官ら23人がバスで市内の被災地に向かい、宮城野区の南蒲生浄化センターなど3カ所を視察した。
 南蒲生浄化センターは市内に6カ所ある下水処理施設の一つ。震災時の津波で甚大な被害を受け、昨年4月に水処理を再開した。加藤公優所長は「震災後にかさ上げし、太陽光発電設備も導入して災害に備えている」と紹介した。
 ドイツ政府の気象関連機関に勤める研究者ハラルド・ケンプさん(33)は、がれきが衝突し壁が大きくへこんだ旧施設に驚いた様子。「甚大な被害をもたらした津波の威力を実感した」と話した。
 参加者はセンター近くの中野5丁目津波避難タワーも訪問。市防災計画課の鈴木知基課長は「避難タワーに上る防災訓練を毎年実施しており、昨年11月の福島県沖地震では実際に住民が避難した」と説明した。タイの官民共同の水処理施設で働くロイフィン・ラサミテスさん(23)は「行政だけでなく、草の根レベルでも防災に取り組んでいる点が素晴らしい」と語った。
 ツアーのコースは震災遺構の旧荒浜小(若林区)や名取市閖上などで、計約100人が参加する予定。

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