「語り継ぐ」1099人に誓う 東松島復興祈念公園に慰霊碑

2017年11月06日

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慰霊碑の前で犠牲者を悼む参列者ら=2017年11月5日、宮城県東松島市野蒜地区

 東日本大震災で被災した東松島市野蒜地区の復興祈念公園に慰霊碑が建立され、5日に式典があった。遺族や市民ら約600人が参列して犠牲者を追悼し、命の大切さを心に留めた。
 祈念公園は総面積約1.6ヘクタール。慰霊碑が立つ広場、JR仙石線旧野蒜駅舎を改修した震災復興伝承館、震災遺構として保存される旧野蒜駅プラットホームなどから成る。
 慰霊碑は高さ1.4メートル、幅13メートル。波模様を施したモニュメントの頂点は津波到達高と同じ3.7メートルとした。5日現在、市民や、市とゆかりのある人ら計1099人の犠牲者の名前を芳名板に刻んだ。
 式典で渥美巌市長は「震災の記録を風化させず語り継いでほしいという思いが込められている。災害に強い街をつくり、復興を加速・完結させる」と誓った。
 参列者は献花し、芳名板をなでるなどして故人をしのんだ。野蒜地区で夫=当時(66)=を亡くした無職女性(66)は「夫は優しく、37年間一緒に暮らした。いつもそばにいると思っている」と目を赤くした。
 母親の敏子さん=当時(84)=を失った会社経営安久津繁さん(68)は「慰霊碑を建ててもらい、天国の母も安らかな気持ちで『ありがとう』と言っていると思う」と語った。

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