<楽天>一丸反撃届かず 第3戦「嶋休み」が分岐点

2017年10月23日

32枚目/55枚中

【東北楽天0―7ソフトバンク】4回途中から登板した2番手の藤平(19)をベンチで出迎える東北楽天先発の美馬(右)=2017年10月22日、ヤフオクドーム

 第5戦、東北楽天に挑戦者の姿はなく、王者の独壇場となった。第1戦から2連勝し、一気に日本シリーズ進出を狙う勢いがあった。なぜ、形勢が逆転したのか。分岐点は嶋を先発起用しなかった第3戦にある。
 ファーストステージ第2戦からの4連勝中、嶋は試合展開を左右する好リードを見せた。第2戦の4-1で迎えた九回2死一、二塁の場面が印象的で、投手は松井裕。本塁打王通算6度の強打者中村に対し、本塁打なら同点の場面で5球連続の徹底した外角への緩い変化球攻めで根負けさせ、空振り三振に仕留めた。
 ファイナルステージ第1、2戦で嶋は塩見、辛島の緩急を引き出し、相手打線に本領を発揮させなかった。第3戦の先発を外れたのは、第2戦でマスク直撃のファウルを受けたためで、梨田監督は「脳振とうではないが、出ずっぱりで疲労もある」と大事を取った。
 しかし、則本は三回までに5失点と崩れ、福山が被弾して敗戦。相手の主力打者を目覚めさせてしまった。「相手が調子づいたといっても、抑えるのが自分の仕事だったが…」。CS敗退が決まり、嶋は主将として気丈に言った。
 143試合のリーグ戦なら首脳陣の「大事を取る」考え方もあろう。だが一戦必勝の短期決戦での「1回休み」は代償が大き過ぎた。チームにもファンにも悔いが残るCS敗退だ。(金野正之)

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