<秋季高校野球宮城大会>仙台育英6連覇 利府に快勝

2017年09月25日

7枚目/7枚中

【角田1-8仙台南】角田打線を7回1失点に抑える好投を見せた仙台南の永倉=2017年9月24日、コボパ宮城

 第70回秋季東北地区高校野球宮城県大会最終日の24日、仙台市宮城野区のKoboパーク宮城で3位決定戦と決勝があり、決勝は仙台育英が利府に8-1で快勝、6年連続21度目の優勝を飾った。3位決定戦は仙台南が角田を七回コールドの8-1で破り、初の東北大会出場を決めた。
 仙台育英、利府、仙台南の3校は10月13~18日に福島市の福島県営あづま球場などで開かれる東北大会に出場する。

 ▽決勝
利  府000000010=1
仙台育英06000002×=8

 【評】仙台育英が二回に猛攻。無死満塁から沢田の左犠飛、佐々田と鈴木佳の2点打などで一挙6点を先取し、試合の主導権を握った。1点を返された直後の八回には長短4連打に鈴木佳の左犠飛で2点を加えて突き放した。利府は投手陣が14安打と打ち込まれた。

◎3投手継投 持ち味発揮

 仙台育英の継投策が当たった。3人でつないで強打の利府打線を4安打1失点。佐々木監督が「まだ1人で投げ切る力がない」と言うように、それぞれが任せられた出番で持ち味を発揮した。
 先発佐々田がリズムをつくった。7回2安打無失点の完璧な内容。打者の手元で沈むツーシームで苦しめた。「狙った角度で落とせるので、ストライクも三振も取れる」。右腕が揺るぎない自信で好投を演じた。2番手の田中は1回1失点と踏ん張り、最後は1年生の大栄が直球で押して1回を2者連続三振を含む三者凡退で締めた。
 今大会は斎藤を含む4人が登板し、完投はゼロ。それでも、初戦から準決勝まで3戦連続無失点と抜群の安定感を誇った。今夏の甲子園で8強入りを支えた左腕長谷川のような大黒柱がいない分、佐々木監督は「これから少しずつタイプが変わっていけば、3、4枚で戦える」と全体のさらなる底上げに期待する。
 6連覇は大会史上初の快挙。新チームのスタート間もない秋を続けて制することができたのは、豊富な選手層を誇る証明だ。ただ、過去5年間で東北大会を勝ち抜いて選抜大会に出場できたのは計3度。2年に一度のペースが続く。
 「チーム一丸となって、このジンクスを破りたい」と佐々田。力を合わせて強豪校の歴史をつなぐ。(今愛理香)

<利府反省「東北大会へレベル上げる」>
 利府が仙台育英に投打で力負けし、6年ぶりの頂点を逃した。悔やまれるのは二回の守り。先発田崎が先頭から2連続四球とバント安打で満塁のピンチを招き、継投した鈴木と計6点を失った。田崎は「四球でリズムを崩し、バントも頭になかった。自分の力不足」と肩を落とす。
 準決勝まで3戦で計38安打と当たった打線も振るわなかった。仙台育英の先発佐々田の落ちる変化球を捉え切れず4安打1得点のみ。水野主将は「投打がかみ合って良いリズムをつくる自分たちの野球ができなかった。技術のレベルを上げないと東北大会で通用しない」と反省。4強入りと選抜大会出場に向けて巻き返しを誓った。

<佐々田が良い投球/仙台育英・佐々木順一朗監督の話>
 大会を通じて投手陣がしっかり抑えられるようになった。先発した佐々田は実戦向きの投手で良い投球だった。他県でも(強豪が敗れる)ドラマが起きている。東北大会は相手の強さよりも相性が重要になると思う。

<準V 誰も満足せず/利府・石垣賢監督の話>
 仙台育英の壁は厚かった。投手陣は四球を続けてしまったのが痛かった。打線は仙台育英の佐々田君の変化球に全く当たる気がしなかった。結果に満足する選手は誰もいないはずだ。レベルアップし、東北大会では初戦突破を目指す。

◎仙台南 初の東北大会

 ▽3位決定戦
角 田1000000=1
仙台南0000341x=8
(七回コールドゲーム)

 【評】仙台南が逆転で大勝。0-1の五回、1死二塁から鵜殿の右中間三塁打と岩崎の右前適時打などで3点を返し、六回にも岩崎の走者一掃の二塁打などで4点を加えて差を広げた。角田は一回に預幡の適時打で先制したが、二回以降は打線がつながらなかった。

<1年生主砲 岩崎が2安打4打点>
 ノーシードの仙台南が、1年生の主砲岩崎の打棒で初の東北大会出場をつかんだ。五回の勝ち越し打、六回の走者一掃の適時二塁打で2安打4打点。2本とも外寄りの直球を力強く捉えた。「外角球は苦手だが『絶対に打つ』と集中した」と胸を張る。
 今大会は5戦で19打数10安打12打点と大活躍。夏の宮城大会から主力を担う力を見せつけた。「4番として絶対に決める思いが好調につながっている」と自己分析する。
 先発9人のうち1年生が5人。「文武両道を目指す」と仙台南を選んで進学した仲間同士で力を合わせての快進撃。初の大舞台に向けても「挑戦者の気持ちで思い切って食らい付く」と力を込めた。

<2年生 精神的支え/仙台南・松木健林監督の話>
 地区大会では失策が多く、声も出ないチームだったが日々成長している。1年生の活躍が目立つが、2年生が精神的に支えているからこそ。(仙台南高出身)母校のユニホームで初の東北大会に出られるのはうれしい。

<敗因分析 冬に練習/角田・原田一貴監督の話>
 ロースコアで勝つつもりだったが、太田が崩れてしまった。直球と変化球の球速差がなく、スライダーも曲がりきらずに相手打線に捕まった。敗戦から課題を分析し、冬場の練習で取り組ませたい。

<角田・太田投手(11安打8失点)>
 「一度打たれると連打を浴びてしまう課題が、走者を背負った場面で出てしまった。守りからリズムをつくることができなかった。(春夏に向けて)細身の体格を鍛え、球速を上げていきたい」

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