<釜石山林火災>来春の植林へ準備着々

2017年09月01日

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【奮闘】急斜面でのくい打ち作業。来春の植林に備える=2017年8月31日午前10時25分ごろ、釜石市平田

 岩手県釜石市平田で5月に起きた大規模山林火災の現場で31日、新たな植林に向けて周辺を整地する作業があった。岩手県や市、釜石地方森林組合から約50人がボランティアで参加した。
 作業は「地拵(じごしら)え」と呼ばれる。焼けた樹木を伐採した後の斜面にくいを打ち、地面に残った枝などを寄せて片付けることで、来春の植林や草刈りが容易になる。
 鎮火から約3カ月が経過した現場には、黒く焦げたスギなどが立ち並ぶ。枝葉の焼失で日当たりが良くなった地面には、草が生い茂っていた。
 森林組合は火災後、「少しでも森林所有者の助けになれば」と焼けた木の売り込みに力を注いできた。焦げた樹皮をむけば、品質は通常の木材とほぼ変わらない。
 複数の製材業者への販売が決定。支援を申し出た集成材工場には、1立方メートル当たり約8500円の通常価格で月1000立方メートルを出荷する。
 久保知久組合長は「焼けた木でも扱ってくれる業者が増えれば森林所有者にお金が入り、復旧への意欲が増す」と感謝する。
 山林火災による焼失面積は413ヘクタールで、被害額は7億4500万円。県などは、所有者負担を実質ゼロにする仕組みで最大260ヘクタールを再造林する復旧計画案を策定。総事業費は約10億円を見込む。

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