<アングル文化>「劇の甲子園」に東北2校 被災地の「今」発信

2017年08月07日

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【共感】会場の一角に設けられた感想コーナー。名取北高の劇には「時間がたっても、死に向き合うのは難しい」「心にぐっとくるものがあった」と共感する意見が寄せられた=2017年8月1日、仙台市泉区のイズミティ21

 8月1~3日、仙台市泉区のイズミティ21で開催された第41回全国高校総合文化祭の演劇部門。「演劇クラブの甲子園」と呼ばれる大会で、東北代表の2校が東日本大震災の「今」を演じて全国に発信した。
 『-サテライト仮想劇-いつか、その日に、』は、東京電力福島第1原発事故によって、福島県飯舘村から福島市に移った相馬農業高飯舘校の劇。
 プレハブ校舎を舞台に、村に戻る日を前にして繰り広げられる生徒たちの人間模様をリアルに演じた。
 被災者が抱える心の問題を描いたのが名取北高(宮城県)の『ストレンジ スノウ』。津波で妹を失い、その苦しみから逃れようと別の人格に逃げ込んだ女子高生が、クラスメートの励ましで再び現実と向き合い始める。大震災で家族を亡くした人に実際に取材し、役作りに励んだ。
 「全員、力を出し切りました」と名取北高3年の砂口優美子さん(17)。大震災をもう一度振り返る「きっかけにしてほしい」と願って演じたという。
(写真部・佐々木浩明)

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