<楽天>美馬エースの風格 スライダー光る

2017年06月11日

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【東北楽天2―1広島】8回1失点の力投で7勝目を挙げた東北楽天先発の美馬=2017年6月10日、コボパ宮城(坂本秀明撮影)

 もはや東北楽天のエースとさえ言える頼もしさだ。美馬が8回1失点の好投で勝利に導き、2位ソフトバンクに0.5ゲーム差と肉薄され、首位陥落の危機にひんしたチームを救った。
 辛島、森、戸村と先発投手が相次いで序盤に崩れる敗戦が続いていただけに、今季開幕投手も務めた美馬の働きは大きかった。「先発が役割を果たせば勝てると思った」
 真骨頂は、ぎりぎりの場面で勝ち越し点を許さなかった八回。四球を与えた松山の代走野間に、警戒した末に一死から二盗を許した。さらにあわや中越えの長打かという当たりを島内が好捕した後の2死三塁。ここで代打新井を見逃し三振に仕留め、球場を沸かせた。
 「全く抑えられそうなイメージがないし、新井さんに打たれたら相手の流れになる。スライダーを流し打たれそうな気もした」。美馬は初球から外角に偏重した直球攻めを続けた。誘い球で打ち取れず、フルカウントになると、バッテリーは勝負に出た。「自分なら打者として待たない球。いちかばちかと腹をくくった」と嶋。美馬が要求通りのスライダーで内角膝元を突き、ピンチをしのいだ。
 8勝の則本、4勝の岸のダブルエースが看板とされてきたが、美馬は7勝、防御率1.74ともリーグ2位の好成績。梨田監督は「美馬の存在を忘れてはいけない」と頼れる3本目の柱として高く評価した。(金野正之)

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