<楽天>岸 猛打呼ぶ快投

2017年05月29日

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【東北楽天13―2西武】7回2失点で4勝目を挙げた東北楽天先発の岸=2017年5月28日、仙台市宮城野区のコボパ宮城(川村公俊撮影)

 球場最多の観客が集まった交流戦前最後のリーグ戦。地元での移籍後初勝利を挙げ、ヒーローインタビューに立ってしまうところが、東北楽天の岸のスター性だろう。4月16日の本拠地初先発では自身の白星を逃しただけに、お立ち台で「ようやく勝てて最高」と喜びを分かち合った。
 古巣西武相手のマウンドで結果を出した。「いい打者が多い。点をもらえるまではしっかり投げる」と、一~三回とも三者凡退で終える完璧な滑り出し。これで打線の爆発を呼んだ。
 大量10点の援護を受けた四回、隙を突かれるように秋山(八戸大出)にソロを浴びはした。だが、その後の浅村には「則本に教わって習得中」というスプリットボールを試し、空振り三振に仕留める余裕も見せた。五回にも1点を失ったが、7回3安打2失点にまとめ、快勝を呼び込んだ。
 2006年の仙台六大学野球春季リーグ。34連覇中の常勝・東北福祉大を破り、東北学院大の優勝を支えたのが4年のエース岸だった。優勝した試合後の東北福祉大球場で、岸はファンにサインを求められた。最初は恥ずかしそうにしていたが、そばにいた人から「もう(出身地の)仙台ではヒーローでしょ」と冷やかされると、「本当ですか」とペンで「岸孝之」と書いた。
 あれから11年。岸はお立ち台に続き、球場外のステージで数百人のファンと記念撮影した。「うれしい。また勝ってこれをしたい」。岸が名実ともに地元のスターになった試合だった。(金野正之)

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