バレー男子代表藤井 感謝を力に技術磨く

2017年05月16日

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公開練習に臨んだ全日本代表初選出の藤井

 バレーボール男子日本代表初選出のセッター藤井直伸(東レ)は「トスのスピードが武器。しっかり結果を残したい」と代表定着を誓った。
 順大1年の時に起きた東日本大震災で競技に取り組む姿勢が変わった。宮城県石巻市の実家は津波の被害に遭い「大学を辞めてすぐにでも働かないといけない」と感じた。「8割は辞めるつもり」でいたものの、被災地出身の学生の授業料を寄付する支援者が現れ、学業も競技も続けられた。
 「あの時、一筋の光が差した。震災後、バレーボールができる環境も当たり前ではないと思うようになった」。支えてくれる人たちへの感謝の気持ちを原動力に技術を磨いた。
 ことし3月に閉校した石巻市大須中で競技を始めた。生徒が少なくて他に部活動がなく、卒業後の就職を考えて古川工高に進学。エリートコースを歩んだわけではないが「その時々の指導者が導いてくれて、今がある」と地元への恩義を忘れない。
 「繊細で神経質」と自己分析する。遠征先の宿舎で、翌日の試合のことを考え、明け方まで寝付けないことがあるという。「どんどん経験を積んで、自分を変えていきたい」。世界の厳しさを味わいながら、さらに成長する決意だ。(剣持雄治)

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