<前復興相辞任>首相、宮城でおわび行脚

2017年05月03日

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東松島市宮野森小で児童と触れ合う安倍晋三首相(右)=2017年5月2日午後3時40分ごろ

 安倍晋三首相は2日、今村雅弘前復興相の閣僚辞任後、初めて宮城県入りした。南三陸、女川、石巻、東松島、名取3市2町の視察には、後任の吉野正芳復興相(衆院福島5区)が同行。東日本大震災の被害を「まだ東北で良かった」と発言した前復興相への不信感が被災地に充満する中、首相は終日おわび行脚を重ね、震災復興を後押しする姿勢をアピールした。
 首相は3月に開業した南三陸町の南三陸志津川さんさん商店街を最初に訪れ、写真店や鮮魚店の店主と懇談。かまぼこ店の及川善祐さん(63)は「失言は残念。復興が進んでいない場所も見て、被災地に寄り添った施策を打ち出してほしい」と要望した。
 その後、女川町中心部の新商業施設「ハマテラス」を視察し、石巻市門脇地区で進む土地区画整理事業の様子を確認。東松島市の防災集団移転団地「野蒜(のびる)ケ丘」(野蒜北部丘陵)地区に移動し、宮野森小(児童125人)に入った。同校では図書室で1~6年の児童約30人と交流した。
 夕方には名取市閖上地区で震災犠牲者を悼む慰霊碑に献花した。同市の無職男性(82)は「今村氏の発言に東北中の人間が傷付いた。首相に来てもらい、前向きになれた」と話した。
 首相は視察後、報道各社の取材に対し、前復興相の発言を念頭に「被災者に寄り添い、結果を出すことで信頼を回復したい」と強調。「着実に前進している復興を実感でき、うれしく思う」と述べた。
 首相の宮城入りに先立ち、吉野復興相は2日午前、陸前高田と気仙沼両市を視察した。

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