<WBA>藤岡4階級制覇 41歳衰え知らず

2017年03月14日

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2回、ミジャンに攻め込む藤岡奈穂子(左)=2017年3月13日、東京・後楽園ホール

 世界ボクシング協会(WBA)女子フライ級王座決定戦10回戦が13日、東京・後楽園ホールで行われ、41歳の藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則、宮城県大崎市出身)がイサベル・ミジャン(メキシコ)に10回21秒TKO勝ちし、男女を通じて日本選手初の世界4階級制覇を達成した。
 2回にダウンを奪い、その後も上下に打ち分けて有効打を重ねた。最終10回に連打を浴びせ、レフェリーが試合を止めた。戦績は藤岡が18戦16勝(7KO)2敗、ミジャンは22戦18勝(8KO)3敗1分けとなった。

◎前人未到の5階級制覇まであと一つ

 女子フライ級王者となり、世界4階級制覇を達成した藤岡は「まだ実感がないが、ほっとしている」と充実感を漂わせた。
 身長はミジャンより9センチ低い。リーチでは劣るが「相手の戦術によってスタイルを変える」という引き出しの多さで優位に立った。2回にダウンを奪うと、激しい打ち合いにもつれても一歩も引かない。主導権を握り続けて迎えた最終の10回、TKOで決着した。
 高い壁は反骨心で乗り越えた。「ボクシングはまだまだ男の競技。女子は色物ではないが、そういうレベルで見られてしまう」。世界トップを走っても、日が当たらない現実に歯がゆい思いをした。
 「自分はあえて人気が出るキャラクターはつくらない。レベルの低い試合をしたら、男女関係なく飽きられる」。第一人者はリング内外で精力的に動き、女子選手を集めた合同練習会や親睦会を開催し、競技力の底上げを図った。
 41歳になっても衰えを知らない。昨年春、栄養講座を受け、コメ主体の食生活に切り替えた。練習後、大崎市の実家から届く宮城県産米で作ったおにぎりを食べて栄養補給。「故障がなく、体が強くなった。きつい練習でもばてない」。9歳下の相手に、体力で劣ることはなかった。
 女子で前人未到の5階級制覇まであと一つ。「すぐに練習して鍛えたい」。挑戦はまだ続く。(剣持雄治)

[ボクシング女子の世界タイトル]世界主要4団体に各17階級がある。藤岡は2011年5月、世界ボクシング評議会(WBC)ミニフライ級で初の世界タイトルを獲得(防衛2度)。13年11月に世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級王座に就いた(防衛1度)。15年10月には世界ボクシング機構(WBO)バンタム級王座を獲得し、3階級制覇を達成(防衛1度)。フライ級のタイトル戦は14年11月にWBA、16年10月はWBCでそれぞれ敗れている。

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