<震災5年>祈り継ぎ 伝え継ぐ

2016年03月12日

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震災犠牲者の鎮魂と被災地の復興を願って日の出に向かい手をつなぎ黙とうする若者たち。参加した気仙沼市出身で大学院生の小野里海さん(24)は「5年目はまだ復興のスタートライン。みんなが笑顔になるようにと祈った」=2016年3月11日午前6時ごろ、宮城県気仙沼市波路上の岩井崎

 祈りをささげた。朝日に照らされた浜で、造成工事の進む港町で、海から遠く離れた街角で。
 5度目の命日。東日本大震災による全国の死者、行方不明者は1万8455人。関連死は3400人を超える。
 時を止めてしまった人と過ごすはずだった日々を思う。表情や声、手のぬくもり。あせない記憶とともに悲しみがよみがえる。
 命だけではない。自宅、仕事、家族との暮らし、進学の機会、古里。人生を彩る多くのものがあの日、するりとこぼれ落ちた。
 一日一日を重ねて訪れた「5年」。子どもたちは成長し、まちの風景は変わった。これまでの月日と、これから先と。再生へ向かう道のりはまだまだ長い。
 復興の一歩は踏み出したばかり。立ち止まってもいい、一緒に行こう。ほらエールが聞こえる。

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